お茶園経営体験ツアー
【日時】2007年8月3日〜5日
【場所】山口県宇部市楠木地区
【参加メンバー】末廣卓典君・片山慶紀君・中本小百合(指導員)
山口県宇部市はかつて茶園の栽培が盛んな地域でした。
すばらしい大自然、悠久の歴史に恵まれた住みよい土地ですが、過疎化高齢化で茶園は荒れていく一方です。
そんな中、「第2のふるさとがほしい」、「田舎暮らしをしたい!」そんな方と一緒にこの茶園を再生するため、
茶園経営者の募集がかけられたことを知った私たちhanaメンバーは、これを障がい者の仕事作りにも活かしていけないかと考え、
8月3日〜5日に開催された、お茶園経営者体験ツアーに参加してみようということになりました。
今回参加したのは、andante店長の末廣君と、初めての出張でテンション上がりまくりの片山君の2名と、
実家のある広島に帰省中だった指導員中本の計3名での参加となりました。
<1日目>

東京羽田空港より約1時間半で山口宇部空港に到着。中本は山口で合流だったために、
飛行機の中は、末廣君と片山君の二人で過ごしました。
普段、二人だけで過ごすことがない分、指導員は多少の心配もありましたが、
大きな問題もなかった様子で、二人は降りてきました。さぁ、いよいよツアーが本格的にスタートです。

まずは、山口県内の農家さんの間で大活躍している「学生耕作隊」が管理しているぶどう園を訪れました。
皆さんとの顔合わせ、自己紹介では精一杯に意気込みを発言しました。
初めて目にするブドウ畑に興味津々のメンバー。
食べるのが大好きな片山君は、試食してもいいよ、との言葉に
「それ試食?」と言いたくなる勢いで、バクバクブドウを食べていました。
まだ収穫時期ではないとのことでしたが、すっぱめのブドウが好きな方には
ちょうどいいくらいの味で、なかなか美味しい体験でした。
1日目の夕食は、流しそうめんと鮎の塩焼き。鮎は石で囲まれた池のようなプールに放流された鮎を
参加者が必死になってつかみ取りしたものです。プールの中とはいえ、鮎は素早いので、
触れるだけでも、かなり大変!!末廣君はゲットすることができましたが、
片山君・中本は奮闘むなしく、鮎に負けてしまったのでした。
他の参加者の方に取っていただいたものを、塩焼きにしてありがたくいただきました。

竹を使った本格的な流しそうめんをするのは初めての経験でした。
はしごとヒモを使って竹を固定し、上からそうめんを流す。
流す係りもなかなか楽しいものでした!もちろん食べるのも楽しいです!
楽しい食事を終え、宿舎に移動しました。さぁ、明日からは本格的なお茶園体験です。


<2日目>

2日目は、ラジオ体操から始まり、おいしい朝ご飯をいただきました。朝ごはんの時の飲み物は、山口県産の夏みかんで作られたジュース。
ちょっとお酢が入っていて、美味しく健康に良さそうなジュースです。地産地消の商品です!

お茶体験の手始めに、摘んできたお茶を加工する工場を見学しました。
そこからは、地元のファミリーも参加者として加わり、ここでも二人は簡単に自己紹介。
元気のいい小学生たちと一緒にプログラムがスタートとなりました。
一言でお茶を作ると言っても様々な工程があります。
そのための機械も何種類もあって、その説明に末廣君は興味津々。
説明を聞こうと前へ前へと進んでいきます。



さぁ、いよいよお茶園体験。テレビで見るようなキレイなお茶園を想像していた私たちは、その荒廃した様子に驚きました。
聞く話によると、たった2年間でこんなになるそうです。写真を見ていただいたら分かると思いますが、
緑の葉っぱが生い茂っているあのお茶園とは全然違うのです。
このお茶園の姿には、参加者の誰もが驚きました。それと同時に、このお茶園を再生することに対する、
やりがいと、大変さの両方を感じたのではないでしょうか。



午前中のプログラムが終わり、お昼ご飯です。
お昼ごはんには、地元のボランティアの方々のご協力のもと、
竹の筒を使って炊いたご飯と、バーベキュー。片山君はこの時が一番輝いていました。
ご飯を食べて鋭気を養い、午後のプログラムに挑みます。

午後のプログラムでは、農業の機械を使っての作業です。ホントに暑い日でしたので、機械も調子が悪く、
エンジンのかかりも悪かったですが、地元のスーパー少年のおかげで機械も調子を取り戻しました。
末廣君は、お茶園の整備を担当しているスタッフと組になり、台刈りに挑戦。
最初は、緊張していましたが、お茶畑のうち、1列を往復頑張りました。
1列だけでも、かなり大変な作業です。炎天下の中、かなり頑張りました。

最後に、周りにある草や、刈って落ちた木などを1箇所に集めました。これが、腐敗すると肥料になるそうです。
化学肥料を使わずに、あるものを活用する。先人の知恵ですよね!
炎天下の中の作業となり、参加者のほとんどが、農業の大変さを痛感したプログラムでした。
ハードな1日を過ごし、2日目の夕食はカレー。片山君はここでもとても元気だったようです。
夕食後には、様々な地区からの参加者も交えての食会議が行われました。
ツアー参加者はもちろんのこと、山口県内や島根県からの参加も合わせ、
各地で実施されている、または企画されている、これからの食に関する取り組みについて
議論する場となりました。末廣君は、かなりの刺激を受けたようで、
自分にできることは何か?様々なことを考えるきっかけとなったのではないかと思います。
随行した中本は、2日目の夕食より、別行動を取らせていただきましたので、
末廣君、片山君の感想で、ご報告します。
<3日目>
3日間のツアーを終え、二人は、それぞれに成長をしたな、と感じます。
特に末廣君は、自分の店で出すお茶を作りに行くんだ、という強い意志が感じられ、
経験できるほとんどのことを、自分に吸収しているようで、
感想を求められた時でも、それまでは「楽しかったです」くらいしか言わなかったのに、
自分の言葉でしっかりとした感想を述べている姿を見て、涙が出そうなくらいに嬉しかったのが、
一番の収穫です。片山君も、もう少し頑張ってもらいたいと思っていましたが、
他の参加者の方々からは、よく頑張ったね、とのご感想をいただき、
今回のツアー参加は、とてもいい経験になったのではないかと思います。
最後になりましたが、ツアーに一緒に参加された皆様と、現地スタッフの皆様に、
大変お世話になりましたことを、ここで深く感謝し、
末廣君の感想で、締めくくらせていただきたいと思います。

